5 付加保険料
5.1 さまざまなケースにおける付加保険料の設定
問題1 付加保険料の設定について、以下のケースにおいて留意すべき事項について記載せよ。
- 新たな保険商品を開発するケース
- 販売経路を代理店のみからインターネット販売にも拡大するケース
- これまで任意付帯としていた特約を自動付帯とするケース
- 当該商品について損害査定にAIによる画像認識を導入するケース
- 契約者にドライブレコーダーやウェアラブル端末などを貸与するケース
問題1コメント 付加保険料の設定についても料率三原則への適合が求められるが、付加保険料設定における固有の論点として例えば以下のような点が挙げられる。
- 新しい商品・販売チャネルにおいて想定される経費を適切に見込むことが難しい。
- 会社全体の経費から、それぞれの保険種類・商品に対応する経費相当分を把握する(配賦する)のが難しい。
- 変動費だけでなく固定費がある場合は販売量に応じて必要な付加保険料水準が異なる(販売量についても適正に見込む必要がある。)
5.2 事業費戦略
問題2 近年、各保険会社では事業費の削減を戦略目標に掲げている。事業費の削減が契約者および保険会社にもたらすメリット・デメリットを整理し、事業費戦略と付加保険料設定を一貫して行うために留意すべき事項についてアクチュアリーとしての所見を述べなさい。
参考:MS&ADホールディングス 2022年度 第2回 インフォメーションミーティング 2022年11月22日