4 料率細分化

4.1 料率細分化

問題1 他社が当社にはない料率区分を導入し、当社はある特定の区分について料率面で劣後することとなった。当該区分は営業戦略上当社がターゲットとしている区分であり、社内でも同様の料率区分新設を求める声が挙がっている。このような状況において検討・対応すべき事項についてアクチュアリーとしての所見を述べなさい。

参考:2021年度アクチュアリー試験 損保1

4.2 割引の導入

問題2 ある保険会社では、新たな商品施策として「一定回数以上連続して当社で契約いただいているお客様はロイヤルカスタマーであるため割引を提供する」という案を検討することとなった。当該案について検討・留意すべき点を整理し、アクチュアリーとしての所見を述べなさい。

問題2コメント 携帯電話や家電など、保険以外の商品に目を向けると上記のような割引が営業上・販売上の理由で行われることがよくある。一方、保険商品において割引を行う場合、それが純率であっても付加率であっても料率三原則への適合が求められる。アクチュアリーとしては営業上・販売上の観点に加え、割引の根拠・原資(ファンド)について検討し、割引導入の是非を判断する必要がある。

4.3 料率区分の統合

問題3 現行設けている料率区分について統合すべきと考えられるケースについて何点か挙げたうえで、検討にあたり留意すべき事項についてアクチュアリーとしての所見を述べなさい。